2010年8月14日土曜日

2007年のBeing Involved 






2007年の11月4日、初めて韓国を訪れる。
1ヶ月間の滞在で、キム・ウォンとの共同作業をするためなのですが、
実のところウォンさんに出会ったのは日本でたった一回。ウォンさんは京都に私の劇場での
リハを観にきてくれた。本番間際のリハで頭がいっぱいでほとんど何もしゃべれなかった。
(ごめんなさい)
そんな私を韓国まで招いてくれた。
まさかその出会いが今まで続くとはその時は全く思わずです。
ソウルから4時間リムジンバスに乗り、どんどん暗くなり周りは田舎の風景になり、どこに
向かっているのかちゃんと到着できるのか、内心ドキドキでした。
運転手さんに教えてもらい、チョンジュのとある場所(コアHotel)に降りついて、
しばし待ちぼうけ(苦笑)。まさか会えなかったらなんて、内心冷や冷やしていました。
ウォンさんらしき人がやっと来てくれて、ほっとしました。あ~やっと会えたって思ったのでした。

次の日からChonbuk大学のarts college でリハーサル。環境は抜群です。
ひどい片言英語と全く分からない韓国語(苦笑)、そんな状況でも何とかリハーサルは進んで行きました。
近くて似ているようで、全く違う部分を感じたり、文化を感じたり、1ヶ月の間、目と皮膚で色々と
感じとりました。
リハでは、わからないなりに出来るだけコミュニケーションをしたかったので、電子辞書は欠かせなく
なりました。
2週間後、やっときたまりが到着。
2週間ぶりに日本語をちゃんと話しました。
何だか新鮮。
ウォンさんの周りには、多くのスタッフ(アーティスト)がいて、ウォンさんとその人達の間には信頼関係があり色々なことがどんどん進められていました。
スタッフ見せの時は、リハが終わったら中華の出前をたのんで、スタジオでもくもくと食事タイムでした。

本番は、チョンジュから車でソウルへ。seoul arts centerでの公演。
ここは、オペラ劇場や大劇場や小劇場、美術館、音楽学校などがあるとても規模の大きいアートセンターです。
ソウルでの宿泊はちょっとびっくり。ラブホテルにお泊りでした(笑)。お国が変われば色々あります。
う~ん、このことは今だに時々話題にのぼります。

そんなこんなで、長いようで気が付けばあっという間の、1ヶ月間の滞在。
3年前の秋の出来事。それが2010年京都まで繋がっているのです。
そして今、ウォンさん、ハンチャン、チョンギュウの3名のダンサーと制作のチェさんがやってきて、
今日で2日目のリハが終了。
湿度の高い京都、汗がどんどん湧き出てきます。

sanae